眉下切開術のダウンタイムや傷跡はどのくらい?腫れ・内出血・抜糸までを形成外科専門医が解説
大阪府大阪市の大阪梅田形成外科粉瘤クリニックです。
「眉下切開術を受けたいけれど、術後の腫れや内出血が心配」
「眉下切開術は抜糸まで糸が付いていると聞いたけれど、どのような見た目になるの?」
「眉下切開術は正面から傷跡が見えると思うけれど、傷は目立つの?」
このような不安をお持ちの患者様も多いのではないでしょうか。
当院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、まぶたの診療を専門的に行っています。
この記事では、眉下切開術のダウンタイム、腫れ、内出血、縫合糸、抜糸、傷跡の経過、仕事への復帰時期などについて、実際の症例写真を提示しながら、形成外科専門医の視点からわかりやすく解説します。
眉下切開術のダウンタイムとは?傷跡との違い
まず、「ダウンタイム」とは何かについて簡単にご説明します。
ダウンタイムとは、手術後に生じる腫れ・赤み・内出血などの一時的な症状が落ち着くまでの期間を指します。
つまり、ダウンタイムは、
・手術後に一時的に症状が強く現れる期間
・時間の経過とともに徐々に改善していくもの
と考えることができます。
一方、「傷跡」はダウンタイムとは性質が異なります。
皮膚に一定の深さの傷がつくと、一時的に赤みや硬さの出る時期を経て、約半年~1年ほどかけて成熟瘢痕(白く落ち着いた傷跡)へと変化します。
ただし、この傷跡自体は完全に消えることはなく、基本的には一生残るものです。
眉下切開の手術では、眉下のラインに切開線を一致させることで、時間の経過とともに目立ちにくくなる方がほとんどですが、赤みの程度や赤みが白く落ち着いた傷跡に変化する時期は個人差があります。
眉下切開術のダウンタイムはどのくらい?
眉下切開術は、上まぶたの余分な皮膚を眉毛の下から切除することで、上まぶたのたるみを改善する手術です。
以前のコラムでは、眉下切開術後の抜糸までのダウンタイムについて解説しました。
今回は、さらに詳しく、眉下切開術を受けた後から抜糸までの約1週間の経過と、その後の傷跡の変化についてご説明します。
眉下切開術を検討されている患者様にとって、
・腫れはどのくらい続くのか
・腫れのピークはいつなのか
・内出血はどのくらい目立つのか
・内出血はいつ頃消えるのか
・抜糸まで縫合糸はどの程度目立つのか
・傷跡はどのように変化するのか
・いつ頃から仕事に復帰できるのか
・いつ頃から自然な状態になるのか
といった点は、特に気になるところではないでしょうか。
ダウンタイムには個人差がありますが、ここでは一般的な術後経過を、実際の症例を踏まえて解説します。
眉下切開術後の経過は、大きく分けると腫れ・内出血・傷跡の赤みの3つに注目すると理解しやすくなります。
① 内出血
手術では皮膚を切開するため、程度の差はありますが出血が起こります。
特に顔や頭部は血流が豊富で、内出血が生じやすい部位です。また、まぶたは皮膚が薄いため、少量の内出血でも目立ちやすいという特徴があります。
内出血は重力の影響によって、手術した部分から離れた下まぶた側へ広がることもあります。
術後の内出血は、最初は紫色~赤紫色に見え、その後、徐々に黄色っぽく変化しながら吸収されていきます。
個人差はありますが、2~3週間程度かけて徐々に目立たなくなる方が多いです。
② 腫れ(腫脹)
まぶたは皮膚が非常に薄いため、手術後の腫れが目立ちやすい部位です。
腫れは、一般的に手術当日から術後1日目頃に強くなる方が多く、その後徐々に改善していきます。
ただし、腫れの程度や改善するスピードには個人差があります。
③ 傷跡の赤み
「術後1か月経てば傷跡も完全に完成する」と考えられる方もいらっしゃいますが、実際にはそうではありません。
傷跡は時間をかけて成熟していきます。
術後1か月頃は、傷跡の赤みや硬さが目立つことがあります。その後、半年~1年程度かけて徐々に赤みや硬さが改善し、周囲の皮膚になじんでいきます。
そのため、術後1か月の状態よりも、術後3か月、6か月と時間が経過した方が自然に見えることがあります。



| 術後の経過 | 一般的な状態 |
| 手術当日~翌日 | 腫れや内出血が強く出やすい時期です。 |
| 術後3~7日 | 腫れが徐々に落ち着いてきます。 |
| 術後1~2週間 | 腫れが大きく改善し、内出血の色も徐々に落ち着いてきます。 |
| 術後2~3週間 | 内出血がかなり目立たなくなる方が多くなります。 |
| 術後1カ月 | 傷跡の赤みや硬さが目立つことがあります。 |
| 術後3か月 | むくみや違和感が改善し、傷跡の赤みも徐々に薄くなっていきます。 |
| 術後6-12ヶ月 | 傷跡の赤みや硬さがさらに落ち着き、周囲になじんでいきます。 |
傷跡は、眉毛をかき分けて近くから見ると線として確認できることがあります。
眉下切開術では、傷跡を完全になくすことではなく、眉毛の生え方や周囲の皮膚になじみ、日常生活で目立ちにくい状態を目指すことが重要です。
眉下切開術後はいつから仕事に復帰できる?
仕事に復帰するタイミングは、仕事内容や術後の腫れ・内出血の程度によって異なります。
術後の生活制限の目安
術後数日間:飲酒や激しい運動を控える
術後約1か月:傷に強い衝撃が加わる可能性のあるコンタクトスポーツなどは控える
詳しい期間については、術後の状態を確認したうえで担当医の指示に従ってください。
デスクワークの場合
身体への負担が少ない仕事であれば、術後翌日から仕事に復帰される方もいらっしゃいます。
ただし、術後約1週間は抜糸前となるため、眉毛の下に縫合糸が付いた状態です。
また、腫れや内出血が残っている場合もあります。
そのため、人前に立つ仕事や接客業など、外見を気にされる方の場合は、1週間程度のお休みを確保して手術日を決めると安心です。
内出血はメイクである程度カバーできる場合がありますが、メイクの開始時期については術後の状態によって異なるため、担当医の指示を優先してください。
眉下切開術の抜糸はいつ?
当院では、眉下切開術後の抜糸を通常、術後7日前後に行っています。
そのため、手術後約1週間は縫合糸が付いた状態で過ごしていただきます。
眉下切開術の抜糸まで、縫合糸はどのくらい目立つ?
顔は人から見られやすい部位であるため、「抜糸まで糸が目立つのではないか」と心配される方も少なくありません。


眉下切開術では、眉毛の下に沿って縫合します。
そのため、眉毛の毛量や生え方にもよりますが、縫合糸が眉毛に隠れて比較的目立ちにくい場合があります。
手術直後は、縫合した部分からごく少量の血液がにじむこともあります。
その場合は、術後の状態に応じて軟膏を塗布し、ガーゼで保護していただきます。
多くの場合、翌日~数日以内に出血が落ち着き、その後はガーゼを外して軟膏塗布のみで過ごしていただけます。
ただし、術後の処置については傷の状態によって異なりますので、担当医の指示に従ってください。
眉下切開術後の内出血はどのくらい?

眉下切開術後は、まぶたの皮膚が薄いことから、内出血が比較的目立ちやすい場合があります。
また、内出血は重力の影響を受けるため、時間の経過とともに手術部位より下方へ広がって見えることがあります。
内出血は手術直後から現れることがあり、最初は紫色~赤紫色をしています。
その後、徐々に黄色っぽく変化しながら吸収されていきます。
個人差はありますが、2~3週間程度でかなり目立たなくなる方が多いです。
なお、傷跡へのメイクは、抜糸後に傷の状態が落ち着くまで控えていただいています。
傷跡以外の部分については、手術翌日からメイクが可能となる場合が多いですが、担当医の指示に従ってください。
眉下切開術後の腫れはどのくらい?

まぶたは皮膚が非常に薄いため、術後の腫れが目立ちやすい部位です。
また、腫れや内出血は重力の影響によって下方向へ移動することがあります。
一般的には、手術当日や術後1日目頃に腫れを強く感じる方が多く、
「翌日が一番腫れているように感じた」
とおっしゃる患者様もいらっしゃいます。
ただし、腫れの程度には個人差があります。
ほとんど腫れが目立たない方もいれば、比較的強く腫れる方もいます。
通常は時間の経過とともに徐々に改善し、術後1週間程度で大きな腫れが落ち着いてくる方が多いです。
その後も細かなむくみや組織の硬さなどが徐々に改善し、より自然な状態へ近づいていきます。
眉下切開術後の傷跡はどのくらい目立つ?

眉下切開術では、眉毛の下のラインに沿って切開を行います。
術後は、傷跡に赤みや硬さが生じることがあります。
特に術後1か月頃は、傷跡の赤みや硬さが気になりやすい時期です。
その後、時間の経過とともに徐々に赤みや硬さが改善し、半年~1年程度かけて成熟した傷跡へと変化していきます。
成熟した傷跡は白っぽい線として残ることがありますが、眉毛の生え方や傷跡の状態によっては、近くで見ないと分からない程度まで目立ちにくくなる方も多くいらっしゃいます。
実際の診療でも、術後1~数か月程度で、
「赤みはまだあるけれど、あまり気になりません」
とおっしゃる患者様も多くいらっしゃいます。
ただし、傷跡の経過には個人差があり、赤みが長く続く場合や、傷跡が目立ちやすくなる場合もあります。
眉下切開術のダウンタイムを抑えるための当院の取り組み
当院では、術後の腫れや内出血などのダウンタイムをできるだけ抑えられるよう、以下の点を重視して手術を行っています。
・丁寧で細やかな縫合
・出血をできるだけ抑える手術操作
・確実な止血
・組織への不要なダメージを抑える手技
また、手術だけではなく、術後の過ごし方についても丁寧にご説明しています。
眉下切開術後のダウンタイムを短くするためのポイント
ダウンタイムを完全になくすことはできませんが、術後の過ごし方によって、腫れや内出血を抑えられる可能性があります。
術後早期は患部を冷やす
術後早期は炎症による腫れが生じます。
清潔な保冷剤などをタオルで包み、短時間ずつ冷やすことで、腫れを和らげられる場合があります。
ただし、冷やしすぎると凍傷の原因になるため注意が必要です。
頭を少し高くして寝る
横になると、目元に血液や水分が集まりやすくなることがあります。
術後は枕を少し高くして寝ることで、朝のむくみを軽減できる場合があります。
入浴・飲酒・激しい運動を控える
入浴や激しい運動、飲酒などによって血流が良くなると、腫れや内出血が強くなる可能性があります。
術後しばらくは、担当医の指示に従ってこれらを控えるようにしてください。
できるだけ創部に負担をかけない
傷が引っ張られたり、繰り返し動かされたりすると、赤みが長引くことがあります。
眉下切開術では、眉毛や額の筋肉の動きによって傷に負担がかかる場合があります。
特に普段から額に力を入れる癖がある方は、できるだけ額を動かさないよう意識することで、傷への負担を軽減できる可能性があります。
また、額の筋肉の動きを抑える目的で、ボトックス注射を併用する方法もあります。
ただし、ボトックス注射はすべての患者様に必要な治療ではなく、自費診療となります。
ご希望の方は診察時にご相談ください。
医師の指示を守る
処方された内服薬や点眼薬などを正しく使用し、術後の注意事項を守ることも、順調な回復につながります。
自己判断で薬を中止したり、生活制限を早めに解除したりせず、不明な点があれば担当医へご相談ください。
眉下切開術のダウンタイムには個人差があります
ここまで一般的な眉下切開術後の経過についてご紹介しましたが、ダウンタイムには大きな個人差があります。
例えば、
・年齢
・皮膚の状態
・体質
・持病の有無
・血液をサラサラにする薬などの服用状況
・手術方法や切除範囲
などによって、腫れや内出血、傷跡の経過は異なります。
そのため、この記事で紹介した経過がすべての患者様に当てはまるわけではありません。
術後の状態について不安なことがある場合や、腫れ・出血・痛みなどについて気になる症状がある場合は、担当医へご相談ください。
眉下切開術をご検討中の方へ
眉下切開術は、眉毛の下から上まぶたの余分な皮膚を切除することで、上まぶたのたるみを改善する手術です。
術後は腫れや内出血が生じることがありますが、一般的には術後1週間程度で大きな腫れが改善していきます。
また、抜糸後も傷跡はすぐに完成するわけではなく、赤みや硬さが徐々に改善しながら、半年~1年程度かけて周囲の皮膚になじんでいきます。
「眉下切開術を受けたいけれど、ダウンタイムが心配」
「仕事はいつから休めばいい?」
「抜糸までの糸はどのくらい目立つ?」
「眉下切開の傷跡は残るの?」
このような疑問や不安がある方は、診察時にお気軽にご相談ください。
当院では、形成外科専門医が患者様お一人おひとりのまぶたの状態を診察し、ご希望やライフスタイルも考慮したうえで治療方法をご提案しています。
眉下切開術や上まぶたのたるみ、眼瞼下垂の治療をご検討中の方は、まずはご相談ください。
※症例写真は、掲載について患者様ご本人の同意をいただいたうえで使用しています。ご協力いただきました患者様に心より感謝申し上げます。
眉下切開術のダウンタイムに関するよくある質問(FAQ)
Q. 眉下切開術の腫れはいつがピークですか?
一般的には、手術当日から術後1日目頃が腫れのピークとなる方が多くいらっしゃいます。
その後は徐々に改善し、術後1週間程度で大きく落ち着いてくる方が多くみられます。
ただし、腫れの程度や経過には個人差があります。
Q. 眉下切開術では内出血が必ず起こりますか?
必ず起こるわけではありません。
ほとんど目立たない方もいれば、比較的広い範囲に内出血が出る方もいらっしゃいます。
内出血の程度には個人差があり、一般的には紫色から黄色へと色が変化しながら徐々に吸収されていきます。
Q. 眉下切開術後はいつからメイクできますか?
傷跡の上へのメイクは、抜糸後、傷の状態が落ち着くまで控えていただいています。
目安としては7~10日程度となる方が多いですが、傷の状態によって異なります。
傷跡以外の部分については、術後翌日から洗顔やアイメイクが可能となる場合があります。
ただし、術後の状態によって制限が必要になることもありますので、担当医の指示に従ってください。
Q. 眉下切開術のダウンタイム中に仕事へ行けますか?
デスクワークなど身体への負担が少ない仕事であれば、術後翌日から復帰される方もいらっしゃいます。
ただし、術後約1週間は縫合糸が付いた状態で、腫れや内出血が残っている可能性もあります。
そのため、人前に出る仕事や接客業などの場合は、1週間程度の余裕を持って手術日を決めると安心です。
Q. 眉下切開術の完成まではどのくらいかかりますか?
大きな腫れは術後1~2週間程度で改善していきます。
一方で、細かなむくみや組織のなじみ、傷跡の赤み・硬さなどは、その後も徐々に改善していきます。
傷跡が成熟するまでには半年~1年程度かかることがあるため、最終的な仕上がりは長期的な経過をみながら判断することが一般的です。
まとめ 眉下切開術のダウンタイムと傷跡
眉下切開術のダウンタイムについて、ポイントをまとめます。
・腫れは手術当日~術後1日目頃に強くなりやすい
・術後1週間程度で大きな腫れが改善する方が多い
・内出血は紫色から黄色へ変化しながら改善する
・内出血は2~3週間程度で目立たなくなる方が多い
・抜糸は当院では通常、術後7日前後に行う
・抜糸までは眉毛の下に縫合糸が付いた状態になる
・傷跡は術後1か月頃に赤みや硬さが気になることがある
・傷跡は半年~1年程度かけて徐々に成熟していく
・ダウンタイムや傷跡の経過には個人差がある
眉下切開術は、上まぶたのたるみを改善する一方で、皮膚を切開する手術であるため、術後の腫れや内出血、傷跡について不安を感じる方も少なくありません。
手術を検討する際には、手術そのものだけでなく、ダウンタイムや傷跡がどのように経過するのかを理解したうえで治療を選択することが大切です。
眉下切開術や眼瞼下垂の治療についてご不安やご質問がある方は、お気軽にご相談ください。

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